「私たちの“発”」応援プログラム 今年は特に個人の取り組みを後押し

子育て世代の青年婦人部の願いが基になり、教会道場を開放して子ども食堂に取り組む教会は多い(写真は2019年、小金井教会の「まめカフェ」から)

立正佼成会の「私たちの“発”」応援プログラムが今年も実施される。同プログラムは、教団創立100年に向けた基本構想にある「惜しみなくつながる~菩薩を育てる苗代となる~」(母型=マザープログラム)の精神を踏まえ、各会員が「人の役に立ちたい」という菩提心を行動に移す過程を教会や教団本部が応援するもの。

これまでには、地元自治体や企業、NPO法人などと連携して、「フードバンク」への食品や生活物資の提供、教会道場での「子ども食堂」の開催など経済的に困窮する家庭の子供を支援するプログラムが多く見られた。また、家庭の事情で塾に通えない子供を対象とした無料塾の実施、ラジオ番組での講演を通した家庭教育の普及など、青少年育成に関わる取り組みも各地で行われた。それぞれのプログラムでは、サンガ(教えの仲間)と協力して進める中で人を思いやる心が育まれた経験や、自らの発案を具現化することで自信を持てた喜びの声が報告されている。

こうした成果に加え、今年はさらに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、生活に不安を抱え、苦に直面している人々が増えている社会の状況を踏まえ、これまで以上に会員個々の“発”が顕現されることに期待が寄せられている。インターネットの活用といった多様なつながり方を模索し、コロナ禍の中で生じた新たな生活スタイル、ニーズに対応した地域貢献活動や社会的な取り組みも積極的に応援していく方針だ。

※詳しくは、5月16日付「佼成新聞」(紙面版)をご覧ください。國富敬二理事長のメッセージと、これまでに取り組んだ会員の声を紹介しています