佼成病院で医療従事者に新型コロナワクチン接種

佼成病院の観音ホールでワクチン接種を受ける職員(3月18日)

立正佼成会附属佼成病院(東京・杉並区)の職員(派遣社員を含む)を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が3月15日から始まった。医療従事者への先行接種の一環。同病院の医師、看護師らは1階の観音ホールで、体調などを確認する予診票を記入し、問診を受けた後、接種を受けた。このワクチンは3週間の間隔を空けて2回接種することになっており、希望する職員805人を2グループに分け、5月14日までに完了する予定だ。

同病院は昨年4月、東京都の感染症診療協力医療機関に登録し、杉並区の要請に応じて発熱外来を開設。感染症指定医療機関ではないため重症者は受け入れられないものの、軽症から中等症の感染者の入院診療も行ってきた。現在、東京都新型コロナウイルス感染症入院重点医療機関として、入院患者を受け入れている。

二階堂孝副院長(病理診断科部長)は、「当院では、新型コロナウイルス感染症の外来診療、入院診療を行っており、今回のワクチン接種によって現場スタッフがより安全に働くことができます。安心感が増せば、患者さんの命を守る仕事に一層集中することができます。院内感染を防ぐためにも、ワクチンの効果に期待を寄せています」と話している。