「親子で取り組むゆめポッケ」配付先発表 全国から寄せられた8285個、4カ国へ

全国の家庭から本部に寄せられたゆめポッケ。このほど出航した輸送船で配付国に届けられる(写真は、昨年の青年ネットワークグループによる発送式から)

令和2年度の「親子で取り組むゆめポッケ」の取り組みで、全国から寄せられたゆめポッケの総個数と配付先がこのほど、立正佼成会青年ネットワークグループから発表された。全国から本部に届けられたゆめポッケは8285個。同グループで、協力団体の情報を基に配付先が検討され、アフガニスタン、パレスチナ・ガザ地区、レバノン、フィリピン・ミンダナオ島に決定した。

同活動は、紛争や迫害で傷ついた世界の子供たちに、本会の小・中学生が手作りの袋におもちゃや文房具などを詰めておくるもの。毎年、全国各教会で少年部を中心に、ゆめポッケの願いや配付先の国々を知る学習会や発送式などが行われるが、昨年は新型コロナウイルスの影響で教会に集えないため、活動の願いの一つでもある家庭での取り組みに重点が置かれた。参加教会では、チラシやSNSを活用して同運動のハンドブックを各家庭に配布。その情報を基に親子で事前学習やポッケ作りが進められた。また、例年行われていた大人数での梱包(こんぽう)作業や発送式なども感染予防のため取りやめ、家庭で作られたポッケは本部に直接送る方法が取られた。梱包作業は同グループが担った。

3月3日、ゆめポッケを積載した輸送船第1便が横浜港を出航し、アフガニスタンに向かった。翌4日にはフィリピン・ミンダナオ島への便が出航した。今後、他の2カ国に向かう輸送船も同港を出発し、ゆめポッケは数カ月かけて目的地に運ばれる。その後、各地のパートナー団体を通して子供たちに手渡される予定だ。

配付先とパートナー団体、配付個数は次の通り

  • アフガニスタン/NPO法人「ジェン」(JEN)=1143個
  • パレスチナ・ガザ地区/国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)=3000個
  • レバノン/UNRWA=1500個、社会福祉と職業訓練のための全国協会(NISCVT)=1500個
  • フィリピン・ミンダナオ島/ミンダナオ子ども図書館(MCL)=1142個