清水教会が「歳末助け合い募金」実施 長年続く地域貢献 家庭でできる実践を呼びかけ

市庁舎で支援金を贈呈し、募金の経緯や会員の願いを説明する関口教会長(右から二人目)

立正佼成会清水教会は社会貢献活動の一環として、毎年12月に「歳末助け合いバザー」を行い、集まった浄財を清水市(平成15年以降は合併により静岡市)の社会福祉協議会に寄付している。42回目となった昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大で教会に集えない中、家庭での実践に切り替え、「歳末助け合い募金」を実施した。

長年の歳末の取り組みは、昭和49年に起きた「七夕豪雨」の被災者支援のために、会員が日用品などを持ち寄ってバザーを行ったのが始まり。災害復興が落ち着いてからは、社会貢献活動として続け、平成元年以降は毎年100万円を超える浄財を自治体に寄付してきた。総額は4025万円に上り、生活困窮者や児童福祉などの支援に役立てられている。

昨年はバザーを中止したが、コロナ禍で大変な時こそ教えを生かして地域に貢献したいとの会員の願いから、家庭での取り組みを決めた。支部長らでの話し合いを経て、助け合いの趣旨を記して募金を呼びかけるチラシと封筒を作製。主任が中心となって全会員の元に届け、電話やインターホン越しで願いを伝えた。

会員に募金を呼びかけるチラシと封筒

家庭での実践に切り替えたことで、高齢会員や仕事のある青・壮年部員など、普段は教会に足を運べない会員にも声をかけることができ、約700世帯から95万円の浄財が集まった。

地域でボランティア連絡会の会長を務める同教会壮年部副部長(71)が、静岡市の社会福祉協議会に、バザーに代わる会員の献金の取り組みを伝えたところ、大いに喜ばれた。12月には市役所で贈呈式が開かれ、同協議会の常務理事をはじめ職員らが見守る中、関口泰由教会長から田辺信宏市長と共同募金委員会の高山茂宏会長に支援金(目録)が手渡された。田辺市長は、同教会の長年の取り組みと、コロナ禍の中で行われた歳末助け合い募金に謝意を表した。

壮年部副部長は、「活動自粛で普段通りの行事ができない歯がゆさを感じていましたが、募金に参加した皆さんから『家にいながら菩薩行ができて有り難い』と喜びの声が届き、今できることを実践していく大切さをかみしめました」と話した。