年頭誓願文

令和三年の年頭にあたり、仏弟子（ぶつでし）日鑛、謹（つつし）んで本仏釈尊の御前（みまえ）に、修行精進（しょうじん）の誓願（せいがん）を申し上げます。

昭和十三年に創立された本会は、本年創立八十三周年を迎えます。その今日に及ぶ歴史の礎（いしずえ）は、開祖さま、脇祖さまをはじめ、先輩幹部の皆様、信者さんの寝食（しんしょく）を忘れたご尽力によって築かれてきたものです。

このご恩に報いるために、来（きた）るべき教団創立百年を展望して、「人間形成の根本（こんぽん）道場」である家庭を中心に、清く、明るく、健（すこ）やかな幼少年・青年達を育成していくことに力を傾注（けいちゅう）してまいります。

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの日常生活が大きく変化をいたしました。これまでは、大聖堂や教会道場に足を運び、御本尊さまを拝む事を通して、サンガのご縁により、ご法の習学と布教伝道を実践させていただくことが出来ました。しかし、外出が自粛となり、本部・教会サンガと連絡をとりつつも、会員一人ひとりが自発的に工夫を凝（こ）らしながらの修行精進の日々となりました。

本年も昨年同様の自粛生活が続くと予想される中、私たちは、各家庭のご宝前を中心とした生活を営（いとな）み、御本尊さまに感謝の誠を捧げつつ、父として子どもの尊敬の的（まと）でありたいと念願し、母として子どもの慈愛（じあい）の座（ざ）でありたいと念願し、未来を担（にな）う子ども達の人格の形成をはかってまいります。

そして、夫婦として、父母として、親として、お互いのいのちを尊重・合掌し、如何（いか）にして家庭を斉（ととの）えていくか、創造的に真剣に大乗菩薩道を歩んでまいります。