幸多かれと願い 本会下田教会道場に「雛のつるし飾り」

本会下田教会道場に飾られた 雛のつるし飾り

静岡県東伊豆地方の春を彩る「雛(ひな)のつるし飾り」。立正佼成会下田教会でも、桃の節句前から3月いっぱいまで道場内に飾られ、参拝者の目を楽しませている。

桃、金魚、猿、這(は)い子人形、富士山……。色とりどりの飾りには、それぞれに意味があり、たとえば「這い子人形」には、「赤ちゃんがハイハイをたくさんして丈夫に育ちますように」との願いが込められているという。

由来を教えてくれた同教会会員(62)は、このつるし飾りを作った一人。「子供たちの健やかな成長を祈って、一針一針丁寧に縫いました」と語る。

つるし飾りは、江戸時代後期、雛人形が買えなかった庶民が、着物の端切れでこしらえたのが始まりだと伝えられている。母から娘へ。娘から孫へ。「幸多かれ」の祈りは、時代を経ても変わらない。