「国際平和デー」に合わせ各地で鐘打式 大聖堂聖壇でも正午に「お題目修行」
国連が定める「国際平和デー」の9月21日、全国の寺社や戦争犠牲者追悼施設などで鐘、太鼓を打ち鳴らして世界平和を祈る鐘打式が行われ、協力会場の一つとして立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)でも正午に「お題目修行」を行い、祈りを捧げた。
人類の連帯を祈念
この取り組みは国際平和デー日本委員会によるもので、日本国際連合協会、世界連邦推進日本協議会、世界連邦日本宗教委員会、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会、日本宗教連盟などが協力した。
国際平和デーは、世界の停戦と非暴力の日とされる。ニューヨークの国連本部では毎年、日本国連協会が寄贈した「平和の鐘」を国連事務総長が鳴らす記念行事が行われている。
国連創設から75年にあたる今年、新型コロナウイルスの世界的流行を受けて、国際平和デー日本委員会が組織され、世界の平和と連帯を祈念する鐘打式を全国各地で同時刻に行うことになった。
当日は、浄土宗大本山増上寺(東京・港区)を本部会場とし、正午に大聖堂のほか、石清水八幡宮(京都・八幡市)や大本・人類愛善会(京都・亀岡市)、沖縄平和祈念堂、広島の「平和の鐘」、宮城・女川(おながわ)町の「きぼうの鐘」などで鐘打式が行われた。
増上寺には協力団体の代表や関係者ら約30人が参列。WCRP/RfP日本委から篠原祥哲事務局長が出席した。
三笠宮彬子さまらによる鐘打の後、千玄室・日本国連協会会長、東久邇吉子・世界連邦文化教育推進協議会会長があいさつ。この中で千氏は、鐘打について「世界の平和、人類の平和を祈るための一打でございます」と説明。また、東久邇氏は「全国の皆さまと心を共にして平和と世界の連帯を誓い、鐘打いたしました。この活動が広がり、世界中の人々が平和に向けて手をとり合ってくださることを心より願っております」と述べた。続いて、小池百合子東京都知事が祝辞に立った。
大聖堂では正午、國富敬二理事長を導師に「お題目修行」が行われ、平和の祈りが捧げられた。