本会一食平和基金から災害見舞金 7月の豪雨で被害受けた九州の3県4市2町村に
立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=熊野隆規教務部部長)はこのほど、7月3日から熊本県を中心に九州地方を襲った集中豪雨(令和2年7月豪雨)での被害に対して、熊本・人吉市や福岡県など3県4市2町村に計700万円の緊急支援(見舞金)を決定した。
今回の豪雨は、九州をはじめ中部、東北地方など広範な地域に災害をもたらした。総務省消防庁のまとめでは豪雨による死者は82人、行方不明者は4人。河川の氾濫による浸水、土砂崩れなどの災害が発生し、住宅被害は全壊が296棟、半壊が1413棟、一部損壊は1458棟に上る。水道や電気といったライフライン、地域産業にも甚大な影響が出ており、被災地では懸命な復旧作業が続けられている。
8月4日に泉田和市郎北九州支教区長(福岡教会長)、本園雅一大分教会長、大分・日田市を包括する田川教会の澤田裕世教会長が大分県庁を訪問し、広瀬勝貞知事に面会。泉田支教区長が広瀬知事に、本会の「一食を捧げる運動」について「いつでも、どこでも、誰でも継続できる分かち合いの実践」と説明し、被災者支援に充ててほしいと見舞金100万円を贈呈した。広瀬知事は同運動の「同悲・同苦」の精神に共感を示し、「皆さまからの浄財を県内の被災者に必ず届け、早期復興に尽力します」と約束した。
また同日、橋内千惠子八代教会長が熊本県の人吉市役所で松岡隼人市長に、芦北(あしきた)町役場で竹崎一成町長に、球磨(くま)村役場で松谷浩一村長に見舞金を手渡した。翌5日には八代市役所を訪れ、中村博生市長に贈呈した。
このほか、澤畠康友鹿児島教会長と西利晃川内教会長が5日、鹿児島県庁で塩田康一知事と面会。澤畠教会長は、会員が月に数回食事を抜き、その食費分を献金する同運動の意義を紹介し、塩田知事に見舞金100万円を贈呈した。さらに同日、泉田支教区長と西岡由哲久留米教会長が、福岡県内で被害の大きかった大牟田市と久留米市を訪問。大牟田市役所で関好孝市長に、久留米市役所で大久保勉市長にそれぞれ見舞金を手渡した。
11日には泉田支教区長が福岡県庁を訪れ、小川洋知事に見舞金100万円を届けた。当日は泉田支教区長が一食運動の意義を説明。小川知事は、「3年前の九州北部豪雨で被害を受けた朝倉市にもご支援頂いて、いつも感謝しています。今後も対策事業に努めていきたい。今回の義援金もしっかりと被災された方々にお届けします」と話した。
熊本・人吉市=100万円/芦北町=100万円/八代市=50万円/球磨村=50万円
福岡県=100万円/福岡・大牟田市=50万円/久留米市=50万円
大分県=100万円
鹿児島県=100万円