『祈り』をテーマに 「壮年(ダーナ)総会」開催 日本総研会長の寺島実郎氏が講演 (動画あり)

インターネット中継により実施された今年の「壮年総会」。大聖堂での様子が映像で全国に配信された

立正佼成会の令和2年次「壮年(ダーナ)総会」が6月28日、大聖堂(東京・杉並区)からのインターネット中継によって開催された。総会は例年、全国の壮年幹部が一堂に会して行われてきたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、初めて動画配信での実施となった。総会には庭野光祥次代会長が出席。壮年部員2人の体験説法、講演、討論会などが行われ、全国の壮年部員らが映像を通して総会に参加した。

今年はインターネット中継で

壮年総会は毎年、各支教区代表の壮年部員で構成する実行委員会によって運営されている。今年のテーマは『祈り』。新型コロナウイルスの影響で教会活動が休止する中、身近な人に思いを寄せ、自らの実践を考える機会と位置づけられた。

全国の壮年部員はスマートフォンなどで体験説法や講演を視聴

当日は“壮年総代”の國富敬二理事長が導師をつとめ読経供養が行われた後、名古屋西教会壮年部員(49)と津教会壮年部員(58)の体験説法を録画した映像が推薦者のコメントとともに配信された。

名古屋西教会の壮年部員は、ごみ収集の職場で人間関係に悩んだが、ご供養を通して同僚一人ひとりに思いを寄せ、職場で相手の幸せを願って触れ合いながら、自らの仏性を拝めた喜びを発表。管理職として、感染リスクを負いながら作業するスタッフを毎日現場へ送り出す中、ごみ袋に貼られた住民からの感謝と励ましのメッセージに力を得たと語り、住民の温かい思いに支えられて仕事ができることへの感謝を述べた。

津教会の壮年部員は、不本意な退職や離婚、母親の急死などを機に酒量が増え、体調を崩して入院した体験を述懐。人生を振り返り、サンガ(教えの仲間)にも支えられて毎日教会で修行するようになった経緯を語った。さらに、手どり先で出会った壮年部員との触れ合いを通し、疎遠だった父親と再会して法縁に導けた喜び、教えを受持する有り難さを伝えた。

次いで、一般財団法人・日本総合研究所会長の寺島実郎氏が『何を目指す日本再生か? 今を生きる佼成壮年の役割』をテーマに講演した。

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