アフリカ支援の「My TEDORI」プロジェクト オンラインイベント開催

「TEDORI」の各アルファベットは、絆、共感、献身、唯一、尊重、向上を表している

アフリカの貧困問題解消を目指すプロジェクト「My TEDORI,My AFRICA チャレンジ!!」のメンバーによるオンラインイベントが6月2日夜、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って開催され、約40人が参加した。

このプロジェクトは、カトリック在家運動体の聖エジディオ共同体(本部・ローマ)と立正佼成会の協働によるもの。世界最貧国の一つであるマラウイで同共同体が行う「出生届の提出の支援」と「HIV/エイズの治療促進」の取り組みに協力している。日本では、ウェブサイトでの情報発信や各地の国際協力イベントへの出店を通じ、活動趣旨や現地の状況を紹介し、アフリカの貧困解消に関する啓発活動に努めてきた。本会職員だけでなく、有志の会員も参画している。

「My TEDORI チャレンジナイト!!」と名付けられたオンラインイベントでは、マラウイでの取り組みや「TEDORI」の各アルファベットの意味が紹介された後、プロジェクトメンバーと参加者によるトークセッションが行われた。

進行役を務めた篠原主幹

この中で、進行役を務めた本会の篠原祥哲主幹が「TEDORI」の「E」(Empathy=共感)を取り上げ、参加者に「共感するために大切なことは何か」と問い掛けた。参加者からは、「相手の話をじっくり聴く」「自分と一緒だなという感覚を大切にする」といった意見が出された。また、参加者の一人がプロジェクトに携わる大学3年生の男性に対して、「現地に行ったことがないのに、なぜアフリカの出来事を“自分事(じぶんごと)”に思えるようになったのか?」と質問した。大学生は、自身も活動に携わる以前は「国内にもさまざまな問題がある中で、なぜアフリカを支援するのか」との疑問を抱いていたことを紹介。その疑問をプロジェクトメンバーに打ち明けた際、メンバーの話から、「国は違ってもアフリカの人も同じ地球に住む仲間」という大きな視点でとらえ、困っている「仲間」を支援することはどれも大切であると学び、「アフリカの人々は隣人」であり、彼らの問題を「自分事として共感できるようになった」と語った。

オンラインイベントは今後も、毎月2日夜に行われる予定だ。

「My TEDORI,My AFRICA チャレンジ!!」ウェブサイト https://www.tedori.org/