第51回「青年の日」 『大河の一滴になろう。』メーンテーマに

各家庭でご供養後に祈りを捧げ、「一食運動」に取り組んだ船橋教会

離れていても、心一つに

新型コロナウイルスの感染対策に最前線で奮闘する医療従事者への応援活動を行った教会も多かった。岐阜教会では、医療従事者をはじめ今、社会を支えている全ての人々に、感謝とエールの思いを拍手で伝える「クラップ・フォー・ケアラーズ」を「青年の日」の活動の一環として続けており、5月17日も青年部員を中心に約60人が参加した。午後8時からウェブ会議システムを使って「祈りのことば」を全員で唱和し、黙とう後、30秒間の拍手で思いを表した。同教会青年女子部長(42)は、「活動のおかげで、日頃、両親がお世話になっている介護施設の職員の方に感謝の思いを伝えることができました。私たちの命を守ってくださっている方々の応援を、今後もより多くの仲間とさせて頂きたい」と話した。

唐津教会では、世界の人々の幸せを祈るとともに、医療や福祉活動に貢献するための「毎日募金」をスタートさせた。青年部員らにメールなどで協力を呼び掛け、近況を報告して、実践の喜びを分かち合っている。当日も、各人がこの取り組みを進めた。

金沢教会では青年男子部長が動画を作成(写真はYouTubeの画面から)

一方、「アフリカへ毛布をおくる運動」に取り組む教会も見られた。金沢教会は、事前に「青年の日」の概要をはじめ、同運動の趣旨などを紹介する7本の動画作品を制作し、会員に配信。当日、青年部員は同運動の取り組みを中心に各自で考えた菩薩行に励んだ。

平和への祈りを通して、一人ひとりが「青年の日」の願いをかみしめ、今後の生活のあり方や目標を定める取り組みを行った教会も目立った。船橋教会では、午前9時に各家庭でご供養を営み、庭野光祥次代会長の祈りの言葉(4月1日に世界宗教者平和会議=WCRP/RfP=国際委員会がインターネット上で開催した祈りの集いで奏上)を読み上げた。青年部員らは感染症の拡大によって苦しむ人への祈りを深め、菩薩行の実践を誓願した。昼には、SDGsの活動として「一食を捧げる運動」を実施した。

また、新津教会は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用して全国統一プログラムである「祈り」に取り組んだ。教会に集えない中で共に実践できるよう、「2020青年の日」と題したグループを開設。青年部を中心に230人が参加し、正午に発信した祈りの動画に合わせて、自宅や職場などそれぞれの場所から祈りを捧げた。

マスク作りに励む親子(厚木教会提供)

多様な取り組みを行ったのは厚木教会。共通プログラムとして、「一食を捧げる運動」、読経供養、家庭や近隣の清掃活動を行った。午後には、SDGsへの理解を深めるため、選択プログラムとしてSDGsについての自己学習と家庭での実践、オンラインでのユニセフ募金、マスク作りなどを実施した。

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