手作りマスク 本部から各地へ

職員が作ったマスクは丁寧に消毒され、送られた

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてマスク不足が続く中、「今、私にできること」を合言葉に、3月下旬から立正佼成会本部職員有志による「マスクをおくる運動」が進められている。手作りマスクに手紙を添えて困っている人に届けるもので、受け取った人が自身でも製作できるようにキットも同封した。“温かい真心”の輪が広がることが願いだ。

現在、在宅勤務中の職員が中心となって作製。本部に集められたマスクの消毒や封入作業は、大人数にならないよう工夫しながら約60人の職員によって行われている。

「手紙にはピンクのリボンが描かれています。届け先の方と心をつなげたいという思いを込めました」と総務部スタッフの秋田雅世さん。発送作業にあたる習学部スタッフの吉田恭子さんは、「世の中が大変な今、『自分にできることを』との思いで、協力させて頂いています」と話す。

この運動の責任者である和田惠久巳総務部副部長は、「受け取った方にほっとしてもらえる、そんなマスクになればと思います。同時に、『今度は自分が誰かのためにできることを』という気持ちを持ってもらえて、その思いが広がっていくことを願っています」と語る。

マスクは、5月1日までに2339枚が作製され、順次、発送されている。受け取った人から、「心が温かくなりました」「私もマスクを作って、身近な人に届けたい」といった返信が寄せられている。職員たちは運動の公式LINE(ライン)を開設(https://lin.ee/2TDtGNP)し、運動の趣旨やマスクの作り方、全国から寄せられたメッセージなどを紹介している。