第51回「青年の日」 メーンテーマは『大河の一滴になろう。』 ロゴマークも一新

平和な社会や世界を築くため、立正佼成会の青年部員が創造的な発想に基づいて具体的な活動を行う「青年の日」。51回目となる今年の実施要項が先頃、青年ネットワークグループから発表され、今回、メーンテーマやコンセプト、ロゴマークが一新された。

一方、当初、「青年の日」は5月17日を中心に、各教会で青年部員による活動が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、人が集う活動は全て中止となった。今年、一新された内容を記すとともに、現在の事態を踏まえ、全国の青年に向けた中村記子習学部部長のメッセージを紹介する。

一人ひとりの行動が世界を平和に

51回目を迎える今年の「青年の日」のメーンテーマが、『大河の一滴になろう。』と定められた。一人ひとりの行動は、社会の中で“小さな一滴”のようなものでも、それがやがて世界の平和(大河)につながることを確信し、それぞれがその達成を目指すためのものだ。

貧困をなくし、ジェンダーの平等を達成することもSDGsの大事な目標

また、新たな活動のコンセプトとして、国連が提唱する「持続可能な開発目標」(SDGs)の視点を取り入れた。SDGsは、『誰一人取り残さない』をスローガンに、17のゴールと169のターゲットから構成されている。環境危機や貧困、差別などの脅威から包括的に全ての人々を守るとしており、この『誰一人取り残さない』という理念が本会の「一乗精神」と共通することから、SDGsについてより深く学び、これまで取り組んできた平和活動の意義を再確認して歩みを進めることを願いとしている。

同時に、一人ひとりが、環境保全のため、日常的にマイボトルやエコバッグを利用したり、食品ロスをなくしたりするなど、身近な実践を進めていくこともSDGsの目標の一つだ。

崩し文字の「青」に少し欠けた丸を描いたデザインのロゴマーク

一方、ロゴマークは、崩し文字の「青」に、少し欠けている丸が描かれている。円が少し欠けている点が一つのポイントで、青年には失敗を恐れず、何事にもトライ&エラーの精神で挑戦してほしいとの願いが込められている。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月17日の「青年の日」は、集団での活動が中止となったが、現段階では、統一プログラムとして「全国青年平和の祈り」は実施されるほか、個人単位での取り組みは推奨されている。

 

【次ページ:「青年の日」に向けて 中村記子習学部部長 メッセージ 】