日蓮宗大本山小湊誕生寺 石川貫首が庭野会長と懇談 「お題目サミット」への協力に謝意

小湊誕生寺の石川日命貫首が庭野会長と懇談

日蓮宗大本山小湊誕生寺(千葉・鴨川市)の石川日命貫首が3月4日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と懇談した。同寺の鈴木宇海布教部長が同席した。

誕生寺は、日蓮聖人の生誕地に建立された寺院として知られており、本会は草創期から同寺と親交を深めている。

懇談では冒頭、日蓮聖人の降誕日にあたる今年の2月16日、「お題目」を唱える寺院や教団の代表と信徒が同寺に集って実施された「第1回お題目サミット」に庭野会長が出席し、千葉支教区の会員たちがサミットの受け入れにあたったことに、石川貫首から謝意が伝えられた。

この後、人間の持つ宗教性に話題が及び、石川貫首は、時代とともに「信仰的なものの見方」に変化はあっても、日蓮聖人が示した「一人ひとりのいのちを深く見つめる姿勢」を常に信仰の中心に据えることが大事ではないかと述べた。

これに対し庭野会長は、宗教宗派にこだわらず、さまざまな寺社を参拝する日本人は、ある意味で宗教心が深いともいえると話した上で、経済的な豊かさのみを求めるのではなく、信仰を精神的な基盤として生きる大切さを語った。