TKWO「課題曲コンサート」 吹奏楽コンクール目指す学生ら1600人が鑑賞

満席となった会場で、TKWOは今年の課題曲と往年の名曲を演奏した

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)による「課題曲コンサート2020――往年の名曲とともに」が2月7日、東京・新宿区の東京オペラシティで開催された。

同コンサートは、「2020年度 全日本吹奏楽コンクールの課題曲」を中心に演奏を披露するもの。チケットは前売りの時点で完売し、今年のコンクール出場を目指す中高生をはじめとした約1600人で満席となった。

前半の部では、第2回全日本吹奏楽コンクール(1941年開催)の課題曲の一つである「皇軍の精華」(須摩洋朔作曲)に始まり、今年度の課題曲から、「トイズ・パレード」(平山雄一作曲)「龍潭譚」(佐藤信人作曲)「僕らのインベンション」(宮川彬良作曲)「吹奏楽のための『エール・マーチ』」(宮下秀樹作曲)「吹奏楽のための『幻想曲』―アルノルト・シェーンベルク讃」(尾方凜斗作曲)の5曲が奏でられた。

後半の部は、当日のタクトを振ったTKWO正指揮者・大井剛史氏の思い入れのある課題曲「バンドのための楽章『若人の歌』」(兼田 敏作曲)を演奏。続いて、TKWOのウェブサイトや演奏会場でのアンケートなどで公募されている「コンサートで演奏してほしい過去の課題曲」の結果から、「天国の島」(佐藤博昭作曲)、「行進曲『ラメセスⅡ世』」(阿部勇一作曲)、「渚スコープ」(吉田峰明作曲)、「吹奏楽のためのインヴェンション第1番」(内藤淳一作曲)の4曲が披露された。

内藤氏に作品について聞く大井氏(右)

また、アンコールでは「ポップス変奏曲『かぞえうた』」(岩井直溥作曲)が演奏された。