「インドネシア大統領がローマ教皇フランシスコを招待 インドネシア宗教者平和会議も歓迎」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

創立者の生誕100周年祝うフォコラーレ運動

フォコラーレ運動(カトリック在家運動体、本部・ローマ)は昨年12月から、創立者であるキアラ・ルービック師(1920-2008)の生誕100周年を記念する行事を世界各地で行っている。

バチカンの公式ウェブサイト「バチカンニュース」1月28日付によると、同運動は、キアラ師が提唱した聖書の愛に基づく「一致の精神」を、経済、政治、文化の各分野における数百のプロジェクトを世界で推進することによって実現しようと活動している。

キアラ師の生誕地である北イタリアのトレント市では、生誕100周年記念式典が1月25日に、同国のセルジョ・マッタレッラ大統領臨席のもと行われ、立正佼成会からローマセンターの水藻克年センター長が参加した。

スピーチに立ったマッタレッラ大統領は、「キアラ・ルービック師の一致の精神は、彼女の霊性の最も強い側面であり、彼女は生涯をかけて、この道を歩んだ」と称賛。“友愛”に言及しながら、「私たちの民主主義にとってこの友愛の精神は欠かすことができない。なぜなら、友愛の精神を失うと、私たちは大きな変革に対処する時に生まれる利害や恐怖に支配されてしまうからだ」と述べた。

同市の記念行事では、シンガポールやスロバキアからの実業家、米国の弁護士、バチカンの枢機卿、コンゴの医師、同市の元市長らがスピーチ。キアラ師が伝えた一致の精神を、世界で実現するための取り組みについて意見を述べた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)