佼成霊園「萬霊供養塔建立式」 小雪舞う中で式典を厳修
「萬霊供養塔建立式」が1月18日、東京・東大和市の立正佼成会付属「佼成霊園」で行われた。庭野日鑛会長が臨席し、國富敬二理事長をはじめ教団関係者、工事関係者など113人が出席した。当日は、小雪が舞う中での式典となった。
萬霊供養塔は昭和32年(1957年)、「法華経の教えに基づき、生きとし生けるすべてのものに感謝の真心をささげ、霊の成仏を祈念する」という庭野日敬開祖、長沼妙佼脇祖の願いによって建立された。建立から50年目を迎えた平成18年に、「開祖生誕100年記念事業」の一環として一度建て替えられている。今回は三度目の建立で、恒久化のため、木造から石造りに変更された。供養塔には庭野開祖が揮ごうした文字が刻まれた。
式典では、庭野会長の手によって除幕の儀が行われ、新たに建立された供養塔が姿を現した。次いで、國富理事長を導師に読経供養が行われた。挨拶に立った國富理事長は、昭和32年の供養塔建立に込められた願いを紹介し、生きとし生けるものに感謝の真心を捧げる大切さを強調。また、庭野開祖、長沼脇祖が自らに起きるどんな出来事も仏のはからいとして受けとめていたことに触れ、その姿勢に倣って精進していきたいと話した。
続いて、設計、施工を手がけた川本商店の川本恭央代表取締役社長、制作にあたった石彫家の和泉正敏氏が祝辞を述べた。
この後、庭野会長が法話に立ち、祝辞の中で和泉氏が述べた「石は寒い時が一番自分の力を発揮する」との言葉を引用し、雪の中で「石も喜んでおられるし、私たちも建立できて、うれしく、有り難い」と語った。
供養塔は全長約6メートル、重さ約7トン。庭野開祖、長沼脇祖の墓石、合祀(ごうし)墓「光明陵」と同じ庵治石(あじいし)が使用されている。