江戸川教会 発足60周年を記念して宮原柳僊画伯生誕120年特別展を開催

国宝仏画復原の第一人者で、立正佼成会のご本尊(絵像)の作者である宮原柳僊画伯(1899-1984)の生誕120年を期して、10月24日から11月24日まで本会江戸川教会で「特別展」が開催されている。同教会発足60周年を記念した催しで、開祖顕彰資料室宝物プロジェクトが協力。会員に加え、市民が訪れている。

宮原画伯は、国宝など多数の仏画の復原を手掛けたことで知られ、本会各教会の戒名室、布教拠点、会員各家に勧請されているご本尊像の原画を制作した。今回の「教会発足60周年記念 宮原柳僊画伯生誕120年特別展」は、国宝仏画復原や、本会とのつながりなどを紹介する五つのコーナーで構成された。仏画一筋に生き、ひたむきに仕事と向き合った宮原画伯の姿やご本尊像の制作当時の様子を伝える写真や文章、図録、額装が展示されている。

この一つ、「宮原柳僊画伯と立正佼成会~会員各家へのご本尊勧請の意義~」のコーナーでは、会員各家に勧請されているご本尊像の下図を初公開。また、下図を描く際に、庭野日敬開祖の願いを宮原画伯が記した直筆原稿も初めて披露された。

さらに、宮原画伯が手掛けた仏画の復原模写として五幅の軸装を展示。この中には、国宝の復原模写に最初に取り組んだ仏画作品「不動明王像(黄不動)」も含まれている。

来場者は、写真や文章、作品を通してひたむきに仕事に向き合った宮原画伯の姿に触れた

特別展を鑑賞した江戸川教会の女性会員(76)は、「じっと絵を見ると、透き通るような色づかいで、細い線まで丁寧に描かれているのが分かりました。時間をかけて仏さまの絵を見ることができ、有り難い時間でした」と話した。

なお、「特別展」は12月1日から8日まで、世田谷教会でも開催される予定で、平日には近隣教会の会員も鑑賞できる。