佼成看護専門学校 最後の「戴帽式」 51期生19人が志新たに

佼成看護専門学校の「戴帽式」が10月31日、セレニティホール(東京・杉並区)で行われ、同校に今年4月に入学した51期生19人が式典に臨んだ。同校では、令和3年度末での閉校が決まっており、来年度以降の学生募集は行わないため、今回が最後の戴帽式となった。

式典で式辞に立った神保好夫校長は、ナースキャップを授ける戴帽式には、看護師を志す自覚と決意を新たにする意味があると説明。同校最後の戴帽式となることに触れ、「戴帽を受ける喜びを胸いっぱいに抱き、これからの学校生活、看護師の道を歩む上で良い思い出にしてください」と戴帽生に語り掛けた。

続いて「戴帽の儀」が行われ、学校関係者や保護者、在校生ら113人が見守る中、一人ひとりにナースキャップが贈られた。

立正佼成会本部を代表して祝辞に立った熊野隆規本会時務部部長は、「よく見て・よく聞いて・よく話す」猿として親しまれている秩父神社(埼玉・秩父市)の「お元気三猿」の彫刻を紹介。「無限の可能性がある皆さんです。いろいろな人と出会い、『お元気三猿』のように、積極的な気持ちで看護師の仕事に臨んで頂きたい」と戴帽生を激励した。

在校生の代表者が祝辞を述べた後、戴帽生全員がキャンドルに灯をともし、「思いやりを持ち、一人ひとりの心に寄り添える看護師になります」と誓いの言葉を述べた。