「全米布教60周年記念サンガの集い」ラスベガスに会員300人が参集

光祥次代会長 現地会員と法座囲み交流
変えるのは現象でなく自分自身の心

「法座」では、9人の会員が個人の悩みや布教のあり方などを相談。その一つ一つに光祥次代会長が丁寧に答えた。

相談した一人であるロサンゼルス教会の男性会員(22)は昨年4月、白血病との診断を受けて、いのちの危機を知らされ、頭が真っ白になった。

8カ月にわたる治療の末、病は完治。現在は経過観察の状態だが、がんの再発を考えると不安で胸がつぶれる思いだ。男性会員はそうした心境を赤裸々に語り、どのように病気と向き合えばよいのかを尋ねた。

光祥次代会長は、男性会員の不安な心をくんだ上で、佼成会では現象を変えるために修行するのではなく、苦難を通して自分が気づきを得、どんなことを学んだかをかみしめ、人生に生かしていくことを大事にしていると説明。「病気によって死と向き合ったからこそ、いのちの大切さを強く感じていると思います。それを皆さんに伝えることに価値を見いだして、人生を歩んで頂きたいです」と語った。

男性会員は、「病を患ったことで感じた思いが、人の励みになるなど考えもしませんでした。病院には、暗い顔で闘病生活を送る人がたくさんいます。彼らの話を聞き、自分にできるサポートをしていきたい」と話した。

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