ウィーンでの国際会議で光祥次代会長がスピーチ 宗教協力から「人類の連帯」掲げ
『宗教間・文明間の協力から人類の連帯へ』をテーマにした国際会議が6月19日、オーストリア・ウィーンのホーフブルク宮殿で行われた。主催は、バクー国際宗教間・文明間協力センター(BCIC)、「アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター」(KAICIID)、オーストリアのアゼルバイジャン大使館、人権の推進と国際対話のためのジュネーブセンター。会議には諸宗教者や国連代表など約200人が参加し、KAICIID理事として立正佼成会の庭野光祥次代会長がスピーチを行った。根本昌廣時務部主席、和田惠久巳総務部副部長(国際宗教協力専任部長)が同行した。
この会議を主導するアゼルバイジャン政府は、アリエフ大統領が2016年を「多文化共生の年」に、翌17年を「アゼルバイジャンにおけるムスリム連帯の年」と定めたことを受け、国内のみならず各国で宗教間・文化間対話を推進する国際会議の開催に取り組んできた。17年には、首都バクーで行われた国際会議の席上、BCICの設立を決定。BCICは昨年11月5、6の両日にスペイン・マドリードで、同19日にはドイツ・ベルリンで、それぞれの政府や財団と共に国際会議を催し、今年はウィーンでの開催となった。
今回は、人類の連帯に向け、宗教間・文明間対話の向上・改善を図るとともに、伝統的な宗教的寛容性を維持・促進し、文化的および道徳的価値観を普及させることが目的に掲げられた。現代の脅威や諸課題に対する認識を共有し、連帯の表明を行う場ともされた。