MCLメンバーと青年部員らが友情深める「ゆめトモ交流プログラム」今年も

4月18日、MCLメンバーは磐城教会で会員と交流した

フィリピンの「ミンダナオ子ども図書館」(MCL)のメンバー10人を迎えての「ゆめトモ交流プログラム」が、4月12日から23日まで実施された。MCL一行は12日に立正佼成会の世田谷教会を訪問(既報)。その後、埼玉、神奈川、新潟の3支教区と、三鷹、鹿嶋、磐城、原町、米沢、那須の6教会を訪れ、各教会の青年部員らと交流した。

本会では毎年、会員の小学生、中学生やその保護者による「親子で取り組むゆめポッケ」を実施し、貧困や紛争などに苦しむ子供たちに、おもちゃや文房具を詰めた手製の布袋(ゆめポッケ)をおくっている。これまでにゆめポッケを手にした各国の子供や青年を日本に招き、本会の青年との交流を通して共に平和な心を育む機縁とするのが、「ゆめトモ交流プログラム」だ。MCLメンバーの来日は一昨年から3年連続となる。

ミンダナオ紛争とミンダナオ子ども図書館(MCL)

ミンダナオ島では、16世紀ごろから、キリスト教系住民とムスリム系住民との間で土地や自治権をめぐる対立が続いていた。1960年代以降、政府軍と反政府組織との間で武力衝突が相次ぎ、市民を含む12万人以上が犠牲となった。そうした中、「ミンダナオ子ども図書館」は2003年の設立以来、被災住民が暮らす村での医療や生活物資の支援、絵本の読み聞かせによる心のケア活動を展開。紛争や貧困の影響下で暮らす家庭の子供への奨学金支給、寄宿舎の提供も行っている。

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