本会一食平和基金による「東日本大震災三県支援事業」 岩手、宮城両県での事業終了を受け現地で報告交流会

宮城で行われた交流会の席上、助成を受けた団体から同運営委の中村副委員長に感謝状が贈られた

一方、宮城の報告交流会は今年3月4日、名取市文化会館で開催された。「みやぎ連携復興センター」をはじめ昨年度に助成を受けた6団体の代表、行政関係者、石巻教会会員ら34人が参加した。

石塚直樹同センター代表理事のあいさつに続き、各団体が活動を報告した。「閖上(ゆりあげ)地区まちづくり協議会」の針生勉代表世話役は、5月に名取川の堤防沿いに開設される商業施設「かわまちてらす閖上」の構想時から、住民に対してまちづくりの協働を促すため、協議会事務局への参加を呼び掛けたと説明。「まちびらき」に向けたプレゼン大会の開催や名取市職員との情報交換を通じて住民の主体的な運営がかなったとし、将来への「基盤が整った」と語った。

この後、同センター元代表で「SDGsとうほく」の紅邑(べにむら)晶子代表理事があいさつ。本会の支援に謝意を示した上で、住民主体の活動の成果として、「福島の被災地支援団体から、持続可能なまちづくりを皆さんに学びたいとの声が数多く届いています」と話した。

最後に一食平和基金運営委員会を代表してあいさつに立った中村記子副委員長(習学部部長)は、「一食を捧げる運動」の意義や取り組みを紹介し、「浄財を被災地での持続的な支援活動に生かして頂き、本当に有り難い」と述べた。

◇MEMO
一食を捧げる運動
月に数回食事を抜く、あるいはコーヒーなどの嗜好(しこう)品を控えて、その食費分を献金して国内外の諸課題に役立てる運動。
http://www.ichijiki.org