【詳報】本会「創立81周年記念式典」 人材育成を誓願

法話を述べる庭野会長

次いで、教会役員功労者199人の代表者、会員特別功労者217人の代表者に庭野会長から感謝状と記念品が贈呈された。また、功労者を代表して下館教会の女性会員(65)が体験説法に立った。

会員は平成7年に転移性肝がんを患い、死の恐怖を感じながら日々を過ごす中、庭野会長の著書『心田を耕す』を熟読し、無常の真理を認識することで、厳しい現実を受け入れることができた体験を述懐。手術を受け完治した時、「人間として命を頂いて、生かされて生きている」有り難さに気づくとともに、その後に支部長を拝命して、誰もが仏の子であると受けとめ、仏の見方、考え方に沿ってサンガ(教えの仲間)との触れ合いを心がけることができた喜びを発表した。

教団を代表して川端健之理事長があいさつ。この中で、「創立61周年記念式典」の映像が流され、「私が本会を創立した願いは、一人でも多くの人に法華経に示された人間の生き方を知ってもらい、本当の幸せを自分のものにして頂きたい、ということでありました」という庭野日敬開祖の「おことば」が紹介された。川端理事長は、本会創立に込められた願いをかみしめ、布教伝道の大切さを確認した。

続いて、円応教の深田充啓教主が登壇し、祝辞を述べた。

この後、法話に立った庭野会長は、「父は子どもの尊敬の的でありたい。母は子どもの慈愛の座でありたい。なぜかなら、家庭は子どもの苗代だから」という安岡正篤氏の言葉を引用しながら、人間の成長にとって最も大事なのは「家庭」であり、家庭教育が子供の人格形成に大きな影響を与えると説示。想像力や記憶力が鋭敏な時期といわれる少年期に、「朝のあいさつ」「人に呼ばれたらすぐに返事をする」「履物をそろえる」といった「三つの実践」をしつけ、そうした人間教育が学業を含めた成長の根本になると説いた。

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