釈尊の遺徳偲び「涅槃会」

大聖堂はじめ全国の教会で「涅槃会」が行われた。聖壇上には、釈尊入滅の様子を描いた涅槃図が掲げられた

釈尊の生涯を振り返り、入滅時に説かれた「自灯明・法灯明」の意義をかみしめるとともに、布教伝道の実践を誓う「涅槃会(ねはんえ)」が2月15日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国の各教会で行われた。大聖堂には、会員約1400人が参集した。

涅槃会は、釈尊が入滅したとされる2月15日に行われる法要で、釈尊生誕を祝う降誕会、釈尊が悟りを開いた意義をかみしめる成道会と並ぶ仏教三大行事の一つである。

約2500年前、釈尊は修行の末に成道し、以来、入滅までの四十数年の間、布教伝道に歩んだ。80歳で体調を崩した際、弟子の阿難に対し、自身と法を灯明とし、依りどころとする「自灯明・法灯明」の教えを説いた。死期を悟った釈尊は、インド・クシナガラで沙羅双樹(さらそうじゅ)の下に横たわり、弟子たちに「全ての現象は移りゆくものである。怠らず努めよ」との言葉を残し、涅槃に入った――。

当日、聖壇には釈尊入滅の様子を描いた涅槃図が掲げられた。式典の冒頭、入滅の様子を伝える映像作品が上映された。読経供養では、導師をつとめた庭野光祥次代会長が、庭野日鑛会長の啓白文を奏上した。

啓白文の中で庭野会長は、「妙法蓮華経如来寿量品」の「衆生を度(ど)せんが為(ため)の故に方便して涅槃(ねはん)を現ず。而(しか)も実には滅度せず、常に此(ここ)に住して法を説く」との一節を引用。その意味を、「お釈迦さまが私たちを導くための般涅槃(はつねはん)であり、常に法をお説きくださっている」と解説した。

さらに、修行精進の道を歩み、入寂した庭野日敬開祖に続き、地涌(じゆ)の菩薩の自覚に立ち、菩薩行に邁進(まいしん)することを誓願した。

【次ページ:体験説法の後、庭野会長による法話】