佼成学園高アメフット部の4選手が本場で“武者修行”

©JAFA/HUDDLE MAGAZINE

昨年末、全国一に輝いた佼成学園高校アメリカンフットボール部3年の4選手が全国高校選抜の一員として、米国テキサス州アーリントンで行われた「インターナショナルボウル2019」に1月13日から20日まで派遣された。オフェンスライン(OL)の石井潤選手、ランニングバック(RB)の森川竜偉選手、ディフェンスバック(DB)の野村馨選手、ディフェンスライン(DL)の和田音選手の4選手が、本場でのトレーニングと米国代表との試合を経験した。

インターナショナルボウルは、日本の高校生が米国の指導者の下での練習後、同年代の米国代表チームとの試合に参加するなど、国際的な競技力の向上を目指すもの。

現地18日には米国代表との試合が行われ、日本選抜が体格差とパワーのある米国代表に対し、俊敏性と細かな技術を生かしたプレーで善戦。中盤まで拮抗(きっこう)した展開だったが、終盤は味方のタックルを相手に振り切られるなど力の差を見せつけられ、24対28で惜敗した。

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4人は、試合に負けたものの、新しいプレー戦術の修得や短期間でのチームワークづくりなど貴重な経験を積んだことが大きかったと口をそろえる。和田選手は「パワー不足を痛感しましたが、次のステップに進む課題が分かりました。筋力トレーニングで力をつけ、克服したい」と語った。

また4人は、佼成学園での普段の練習の成果もあったという。日頃の時間厳守の実践によって米国でも心の余裕を保て、試合の雰囲気にのまれないでプレーができた。

石井選手は、本場の米国選手を相手に堂々とプレーできたことは自信になったとし、「小林(孝至)監督やコーチに『アメフットは時間で勝負するスポーツだから、必ず守れ』と教わってきたおかげです」と話す。

4選手は今春卒業後、東京の大学に進学し、アメフットを続ける予定。大学で別々のチームとなるが、部活で学んだ「時間厳守と周囲への感謝」を忘れずに、新しいステージで挑戦していきたいと胸を膨らませる。

左から、和田選手、野村選手、森川選手、石井選手