寒修行終わる 全国各教会、布教拠点で心ひとつに

寒修行初日となる20日、大宮教会では導師、脇導師、司会など全ての役を青年部員が担った

『法華三部経』全巻を通読して本仏の願いをかみしめ、一年の誓願を新たにする「寒中読誦(どくじゅ)修行」(寒修行)が1月20日から2月3日まで、大聖堂はじめ全国の教会道場、布教拠点、会員宅で行われた。

教会の中には青少年育成の一環として少年、学生部員らが導師、脇導師をつとめる日を設け、取り組んだ教会が多くあった。

大宮教会は、初日の1月20日、導師、脇導師、司会など全ての役を青年部員が担った。導師の一人をつとめた青年男子副部長(23)は、「『青年らしく元気良く』を心がけて読経し、寒修行が無事に終えられるよう祈りました」と語った。青年女子部長(29)は、「背後から、たくさんの仲間の読経の声が聞こえ、頼もしく感じました。みんなの支えに感謝」と振り返った。

また、厳しい寒さの中を参拝する会員を励まそうと趣向を凝らした取り組みも見られた。

函館教会の駐車場に作られた高さ約3メートルの雪だるま

同26日、函館教会の駐車場には高さ約3メートルの雪だるまと、かまくらがお目見え。この日は導師や司会などを少年部員が担うため、少年部員をはじめ会員たちに喜んでもらいたいと、気温0度以下の中、壮年部員らが作製したものだ。

読誦終了後、LEDライトで装飾されたかまくらの中で、少年部員たちに熱々のおでんが振る舞われ、お役の際に緊張した表情が一気に和らいだ。かまくらづくりに函館教会の男性会員(76)は、「今年は雪が少なくて心配でしたが、駐車場の一角に雪をためて、何とか完成させることができました。子供たちが喜んでくれてとてもうれしい」と笑みを浮かべた。