ローマ教皇 来年にUAE訪問 (海外通信・バチカン支局)

バチカン報道官のグレッグ・バーク氏は12月6日、ローマ教皇フランシスコが「アラブ首長国連邦(UAE)のハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領からの招待を受け、来年2月3日から5日まで、アブダビを訪問する」と発表した。

イスラーム保守勢力の影響が強い湾岸国への教皇の訪問は、史上初めてとなる。バーク氏は、訪問の主要目的の一つとして、『人間の友愛』をテーマに同国で開催される諸宗教間対話の国際会議への参加を挙げた。

また、バーク氏は、「教皇のイスラーム・スンニ派を主流とするアラブ首長国連邦訪問のテーマは、“私をあなた(神)の平和のチャンネル(道具)としてください”」(聖都アッシジの聖フランシスコ)と説明。「これが教皇の訪問の意図」であり、「善意の人々が、平和のためにどのような努力ができるかを探すことが、教皇訪問の主要トピック」と明かした。

さらに、今回の訪問が、エジプト・カイロにあるイスラーム・スンニ派最高権威機関「アズハル」を訪問した時と同じように、諸宗教間対話へのインパクトを重視しているとし、教皇のアラブ圏訪問が、「出会いの文化を醸成し、実践を促す明確な模範になる」と強調した。