佼成学園高校アメフット部 秋季関東大会優勝 全国大会決勝「クリスマスボウル」へ
今年の関東大会決勝（白色・佼成、紺色・慶應）で、第２クオーター終了間際にタッチダウンランを決める佼成学園高校ＱＢの山﨑誠太郎選手（３年）
「第４９回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会〈秋季関東地区〉」の決勝が１１月２３日、東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で行われ、佼成学園高校アメリカンフットボール部「ロータス」が慶應義塾高校「ユニコーンズ」に２５対３で勝利し優勝した。秋季の同大会で３連覇を飾った。
今年１０月の東京都大会（秋季）で３年連続の優勝を果たした佼成学園高校は、東京都代表として今大会に出場。神奈川県立横浜栄高校、千葉日本大学第一高校に大差をつけて決勝に進んだ。決勝は３年続けて同じ対戦カードとなった。
ゲーム開始を前に、全員でジャンプし気持ちを高める
決勝当日の第１クオーターの序盤、キックオフ直後の数プレーは慶應の攻撃に翻弄（ほんろう）され、瞬く間にエンドゾーン（ゴール）際まで攻め込まれたものの、佼成学園の守備陣の踏ん張りでタッチダウンを阻止。フィールドゴール３点の先制にとどめた。攻守交代後は、ショットガンと呼ばれる攻撃態勢でランとパスを巧みに使い分けながら、相手陣深くに攻め込み、最後はクオーターバックの山﨑誠太郎選手（３年）がボールを保持し、慶應守備陣を振り切ってタッチダウン。その直後のポイントアフタータッチダウン（キック）も成功し、合計７点を獲得した。第２クオーターでも６点を追加し、前半は１３対３で折り返した。
後半の第３クオーターからも、佼成学園の守備陣が低い姿勢からのタックルで慶應の攻撃陣に襲い掛かる。攻撃時には、スペシャルプレーが繰り出された。山﨑選手からトスを受けたランニングバックの三澤大地選手（３年）によるランと見せ掛けて、ワイドレシーバーの高野一馬選手（３年）に三澤選手がボールを手渡すプレーを展開。ボールを受けた高野選手が走るそぶりを見せて敵の守備陣を自らに引きつけながら、相手ゾーンの奥に構えるレシーバーの目黒歩偉選手（２年）にロングパスを投じ、タッチダウンを奪った。最終第４クオーターでも、山﨑選手が今試合３度目のタッチダウンランで加点し、勝利を決定づけた。
