第49回世界平和の祈りと慰霊式 本会目黒教会が加盟する目黒宗教者懇話会が参加

当日は、宗教宗派ごとに世界平和の祈りが捧げられた

各種団体代表者懇話会(立正佼成会目黒教会が加盟する目黒宗教者懇話会が参加)主催の「第49回世界平和の祈りと慰霊式」が9月29日、東京・目黒区のカトリック碑文谷教会(サレジオ教会)大聖堂で開催された。本会会員を含む諸宗教関係者ら約130人が参加した。

世界平和の祈りと慰霊式は、「交通事故犠牲者慰霊式並びに交通安全祈願推進の集い」として1970年に始まり、第32回からは世界平和の祈願に加え、事故や自殺などで亡くなった全ての犠牲者を対象とする慰霊式へと形を変え、今年で第49回を迎えた。

当日は、佼成雅楽会が演奏する中、目黒神職会が同教会の壇上に登り、修祓式を執り行った。続いて、本会目黒教会の青・壮年部員11人が奉献、三帰依文を唱和した。また、カトリックサレジオ教会聖歌隊による聖歌、目黒区仏教連合会による読経供養など、各宗派の儀礼儀式により祈りが捧げられた。

この日のプログラムでは、自殺防止講演も行われ、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表の清水康之氏が登壇した。

自殺のない社会を目指してーー講演する清水氏

清水氏は冒頭、自殺は故人が突然、衝撃的な死を遂げるため、最期にばかり目が向きがちだと述べた上で、「そこには、故人が生きる道を奪われ、死を選択せざるを得なかった状況がある」と指摘した。さらに、「人が生きる意味を考え、前向きに生きようとする人々を支える宗教にも、できることを考えてもらいたい」と、諸宗教者に呼び掛けた。

最後に、サレジオ教会のアキレ・ロロピアナ神父があいさつに立った。「私たちは社会の中で、壁ではなく、橋をつくらなければならない」というローマ教皇フランシスコの言葉を紹介し、「それぞれの宗教によって祈りの形は違っても、平和や慰霊に込める心は一つです。このような慰霊式があるからこそ、私たち宗教者は手を携えることができます」と慰霊式を継続して開催する意義を語った。