WCRP/RfP日本委 新理事長に日本聖公会の植松誠首座主教 来年にドイツで世界大会も発表

新理事長に就任した植松師は1952年、山梨県に生まれた。大阪芸術大学や米フィリップス大学大学院を卒業。日本聖公会の牧師の道を歩み始めるとともに、米聖公会サウスウェスト神学院で82年に修士号、98年に博士号を取得した。この間、86年に日本聖公会大阪教区大阪聖三一教会牧師に、94年に同管区事務所(教団本部)総主事に就任。97年から北海道教区主教を務める。2006年に首座主教に就き、同年からWCRP/RfP日本委の理事を務める。

記者からの質問に答える植松新理事長(右から2人目)

記者会見で植松師は、これまでの同日本委の取り組みに触れた上で、世界各地で起きている「宗教」に関わる紛争や対立の解決に向けた日本の役割に言及。同日本委をはじめ、日本には宗教宗派の違いを超えた諸宗教協力の文化があるとし、「紛争地域で対立している人たちを日本に招き、仲介の場を提供していきたい」と語った。

この後、和田部長が「第10回WCRP世界大会」の概要を発表。『私たちの共通の未来をケアする』(仮)をテーマに、19年8月20日から23日までドイツ・リンダウで開催され、世界各地の宗教指導者約700人が集う予定であることなどが報告された。