本会による「一食研修ツアー カンボジア事業」の一行が「仏教研究復興支援事業」などを視察
その後、ソー・ソクニー仏教研究所所長が支援事業の成果について、一昨年から『カンプチヤ・ソリヤ』を年4回、各1000冊発行してきたこと、図書館運営や蔵書の管理に関してスタッフが専門的な研修を受けられたことなどを報告。今後の目標としては、『カンプチヤ・ソリヤ』を有料販売し、研究所の収益確保につなげることや、蔵書情報を公表して研究所利用者の増加を図る意向を示した。その上で、「経済的な発展だけでなく、仏教を基にした復興が遂げられるよう、今後もぜひ協力をお願いしたい」と述べた。
参加者の一人、足立教会の30代女性会員は、「訪問先の人たちに、『自分たちの幸せを願ってくれる人がいることが、私たちにとって生きる希望になります』と言ってもらえた時、相手の本当の願いに応えることの大切さを実感しました。支援先の人たちの幸せを願って、今後も『一食運動』への協力をより多くの人に呼び掛けたいと思います」と語った。
なお一行は、5月2日にシャンティ国際ボランティア会(SVA)による、同国民の識字率の向上を目的としたコミュニティ図書館事業を視察。3、4の両日で日本国際ボランティアセンター(JVC)の事業地を訪れ、持続可能な農法の習得に向けた農村再生プロジェクトを見学・体験した。
また、本会プノンペン法座所で現地会員と交流したほか、ポル・ポト政権による拷問が行われたトゥール・スレン刑務所や、処刑場跡であるキリングフィールドで慰霊供養を行った。
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一食ユニセフ募金
「一食を捧げる運動」の精神を一人でも多くの市民に理解してもらうため、世界の人々の平和、幸せを願って行動する仲間を増やしていきたいとの願いをもとに行われている。ユニセフと本会のパートナーシップ事業は、紛争や貧困に苦しむ子どもたちを守るため国際児童年にあたる1979年からスタートした。これまでに街頭募金やチャリティーバザーなどさまざまな活動の中で市民から寄せられた浄財が支援に充てられてきた。現在は、リベリア、シエラレオネ、グアテマラの3カ国で、母親や子どもたちのこころとからだに栄養を注ぐプロジェクトが展開されている。