あの日から2年、WCRP/RfP日本委が熊本地震復興合同祈願祭

神道の小祭式による拝殿での祈願祭

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会による「熊本地震復興合同祈願祭」が4月26日、熊本城に隣接する熊本大神宮で行われた。同日本委に加盟する12教団から約50人が参加。立正佼成会から同日本委女性部会委員の中村記子習学部部長、柴垣多加志南九州支教区長(熊本教会長)、熊本教会会員らが参列した。

一昨年4月に発生した熊本地震によって、同神宮の社殿は熊本城の石垣の崩落を受けて損壊。境内には今なお、地震の爪痕が残っている。

祈願祭は神道の小祭式により拝殿で行われた。修祓、斎主一拝、献餞、祝詞奏上、肥後神楽の奉納に続き、熊本県神社庁の宮崎國忠庁長と秩父神社の薗田稔宮司が玉串拝礼。次いで、宗教宗派別に祈りが捧げられた。

この後、地元の宗教者を代表し、宮崎庁長があいさつに立った。宮崎庁長は、地震によって県内の900を超える神社で社殿や鳥居が損壊したと説明。各宗教宗派による復興への祈りに謝意を表した上で、「これからも多くの困難があると思いますが、乗り越えて歩んでまいります」と述べた。

なお、当日は祈願祭に先立ち、地元ガイドの案内により、被害を受け、修復工事中の熊本城を見学した。

地元ガイドから石垣の復旧方法を聞く宗教者