教団創立80周年記念祝賀会 祝辞 浄土真宗本願寺派前門・大谷光真師
立正佼成会では、法華経に基づく一乗の教えとその精神を身をもって実践され、その歴史が今日の80年につながっていると思います。
普通、教団は、信者が集まり、内部でいろいろなことをするのが主になってございます。しかし、立正佼成会は最初から非常に開かれた姿勢を持っていらっしゃると感じてきました。信仰の本質は、中に入ってみないと分からないというのが私の感想でございます。信仰という意味では、確かに中に入ってお念仏をとなえる、坐禅をする、山で修行する、やってみないと分からない場合が多いと思うのです。
立正佼成会の方々は、内外の区別が非常に薄く、外の者にもすんなりと受け入れられるような活動をされています。「表裏がない」あるいは「言葉と行動に隔たりがない」――それは、開祖さま以来の立正佼成会の素晴らしい点であると、改めて感じているところであります。今日、日本では、戦争のあった80年前のことを忘れたかのように、また、震災が発生した7年前のことを忘れたかのように過ごす人々が増えてきました。政治のあり方にも、心配されることがたびたび起こっております。そうした中で、宗教活動を通じて、世の中のために貢献していらっしゃる、立正佼成会の今後の発展を念じるところであります。
(文責在編集部)
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