大阪で全国教育者研究集会 子供と「心を耕す教育者」を目指して
『心を耕す教育者をめざして』をテーマに、「全国教育者研究集会」(大阪会場、立正佼成会習学部教育グループ主管)が1月20、21の両日、大阪普門館(大阪市)で開催された。西日本教区の保育士や教師など教育関係者ら90人が参加した。
20日は、公立小学校教諭の福山教会会員(50)、特別支援学校教諭の大分教会会員(49)による実践報告が行われた。
この中で、通常の学級の教諭として25年間勤めてきた大分教会会員は、昨年から勤務している特別支援学校での体験を発表。異動当初は、障害のある生徒の行動を理解できずに自信を失っていたが、物事は一瞬もとどまることなく変化していることを説いた「諸行無常」を支えに、自らの心のありようも必ず変わると思い直し、前向きに生徒と触れ合えるようになった喜びを語った。
次いで、習学部の大谷津晴央専任講師(芳澍女学院情報国際専門学校校長)による研修が実施された。大谷津氏は、教師に求められる資質や能力の一つとして、適切に叱ることができる力が不可欠と説明。子供に対し、「重ねて叱咤(しった)する」「矢継ぎ早に質問攻めにする」ことを控え、なぜ叱られているのかを子供が考えられるための時間を与える重要性を強調した。
翌21日は、関西国際大学教育学部の中尾繁樹教授が講演した。テーマは『「困った子」は「困っている子」――こんなときどうするの?対応とことばかけ』。中尾教授は、障害のある子供との関わり方に触れ、子供の障害を個性として受けとめ、特徴や性格を十分に理解し、一人ひとりに合わせた触れ合いが大切と語った。
なお、2月17、18の両日には、本部施設で同集会(本部会場)が開催される。