佼成学園高アメフット部 クリスマスボウル連覇 2度目の日本一に

高校アメリカンフットボールの日本一を決める「第48回全国高等学校選手権大会」の決勝戦(クリスマスボウル)が12月23日、神奈川・富士通スタジアム川崎で開催された。連覇を目指す佼成学園高校「ロータス」(関東代表)は、19年ぶりに決勝へ進出した関西大学第一高校「カイザーズ」(関西代表)と対戦。36対16で勝利し、同大会の連覇を果たした。

試合は第1クオーター、佼成学園QB野沢研選手(3年)からTEの大島則也選手(3年)へ27ヤードのパスが通り、そのままタッチダウンして先制。続く「PAT」(ポイント・アフター・タッチダウン)では、キックによる1点ではなくプレーによる2点の獲得を目指し、これを成功させて2点を加えた。

第2クオーターにも、再びQB野沢選手のパスからタッチダウンを決めてリードを広げた。守備では、パントキックを自陣深くでブロックされ、ここから得点を許す場面もあったが、前半を15-7で折り返した。

相手の攻撃が勢いを増す中、一気に流れを引き寄せたのは、佼成学園だった。第3クオーター序盤、DB北川太陽選手(3年)が相手のパントキックをキャッチすると、LBの比留間豊選手(3年)へトス。そのまま75ヤードを駆け抜けるリターンタッチダウンを決めた。このビッグプレーでチームが勢いづいた。その後も、多彩な攻撃を続け、一度も相手にリードを許さず、2年連続2回目の優勝をつかんだ。

表彰式終了後、選手たちの歓喜の輪に迎えられた小林孝至監督は胴上げされ、4度宙を舞った。佼成学園のチームカラーである赤色に染まった応援席からは、大きな拍手が送られた。

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