明社による「第5回全国都道府県会議」 災害支援のあり方や子供の貧困について学ぶ

翌22日は、『子どもの貧困 現状と課題』をテーマに、公益財団法人・子ども対策センター「あすのば」(東京・港区)の小河光治代表理事が基調講演を行った。「あすのば」では、経済的に困窮している家庭の子供たちへの物心両面の援助や、各地域での子供を支援する体制づくりなどを行っている。

小河氏は講演の中で、活動を紹介するとともに、「あすのば」では、理事の半数を学生が務めており、支援を受ける子供たちと触れ合うことで、年代の近い者同士で理解を深め、寄り添える体制を構築していると説明。街頭募金やイベントなどの企画・運営も学生たちが中心となって実施していると話した。

さらに、それらの活動がマスメディアで取り上げられたことによって、「沖縄タイムス」が「あすのば」の活動を参考に、県内の子供たちの貧困を解消する「子ども未来プロジェクト」を始動したことを発表。「私たちの事業は、モデルを提供することです。少しずつ、全国で子どもたちを支援する活動が広がるように尽力していきたい」と述べた。

この後、岩手県の高校3年生の女子生徒が登壇。ボランティアとして地域のフードバンクの活動に携わり、その後、学校の生徒に呼び掛けて取り組みが広がっていることや、人に役立てる喜びを語った。