中央学術研究所が加盟する教団付置研究所懇話会「第16回年次大会」 信仰継承と人材育成をテーマに

午後には、『世代間継承への対応 何を伝えていくべきか?』と題して第二部が実施された。神社本庁総合研究部研究祭務課長の浅山雅司氏、浄土宗総合研究所研究員の名和清隆氏、曹洞宗総合研究センター専任研究員の宇野全智氏が発表した。

浅山氏は「神社に関する意識調査」を基に、神社本庁が直面する課題と施策について解説。また、名和氏は関連諸団体や本山、各寺院を傘下に持つ、包括宗教法人として展開している助成事業を紹介した。

宇野氏は仏事や供養に対する社会のニーズの変化を説明。「曹洞宗の信仰者として、どう生きるべきか」との問いに対する答えを、いかに提示できるかが重要と述べ、経典『修証義(しゅしょうぎ)』を活用した布教活動の重要性を訴えた。