本会が北朝鮮情勢に対する見解を発表

立正佼成会は10月1日、緊迫する北朝鮮情勢に対し、教団名による見解『因果はめぐる――今、私たちは』を発表した。同日、教団ウェブサイトに掲載された。

現在、核兵器開発やミサイル発射実験を続ける北朝鮮に対し、国際社会から批判が高まり、経済的な制裁が実施されている。そうした中、先の国連総会では、安倍首相が、対話による問題解決ではなく、さらなる圧力を加えることを主張。トランプ米大統領は、北朝鮮が応じなければ武力攻撃による完全破壊も辞さないとの意思を示し、議場からどよめきが起きた。

今回の見解は、こうした緊迫する北朝鮮情勢を踏まえ、まとめられたものだ。見解の冒頭では、76年前に日本が他国に侵攻して国際社会から厳しい制裁を受け、太平洋戦争に突入した当時の状況が、現在の北朝鮮を取り巻く状況と似ていると説明。対話を閉ざし、圧力を強めることが世界に大きな危険を招くと指摘している。

その上で、「真の対話には、世界を変える力があります」とその意義を強調。関係を構築する真の対話によって争いを回避し、共存の道を探っていくことが重要と訴えている。

また、世界には、国の体制は違っても、「私たちと同じように家族の幸せを願い、一日一日をつつましく生きている人たちがいます」とし、平和のために祈りを捧げていくと誓願。全てのいのちの幸せのために、「祈りと対話の輪を広げ、共に行動していきましょう」と呼び掛けている。


北朝鮮情勢に対する見解『因果はめぐる――今、私たちは』(立正佼成会ウェブサイト)
http://www.kosei-kai.or.jp/pdf/ingawa_meguru1001_2.pdf