佼成出版社から『つなぐ看護 生きる力――ホリスティック医学への挑戦とメッセージ』(山田幸子著)が発刊

「ホリスティック医学」とは、人間を臓器の集合体と捉えるのではなく、目に見えない霊性を含めた「体・心・気・霊性」などがつながる統合体であるとの考えに基づいて、統合体である「いのち」そのもののエネルギーを高めることを目的とした医療をいいます。

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著者は、このホリスティック医学を日本に広めた医師の帯津良一氏が設立した埼玉・川越市にある帯津三敬病院で、長く看護師長を務め、全人的な看護に身を捧げてきました。帯津氏の診療を補佐しながら、自然治癒力を原点に置き、患者が自らを癒やして治療者は援助するといった独自の方針に沿って、多くの患者たちをケアし、心を通わせる日々。本書には、病気を治す中心は「患者」、との考えに立ったケアや触れ合いに努め、看護に尽くした半生がつづられています。自らの経験を基に、「看護は元来ホリスティックなものである」とつづる著者。病を通して、患者自身が有意義な人生を見つけていくエピソードも数多く紹介され、「ホリスティック看護」を深く知ることができる一冊です。

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『つなぐ看護 生きる力――ホリスティック医学への挑戦とメッセージ』
山田幸子著
佼成出版社
1600円(税別)