唯仏与仏(84) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

人間には「自分が得をしたい」という「煩悩(ぼんのう)」があって、ふだん自分のことに精いっぱいで暮らしていると、人さまのことまで気持ちがまわらないのです。そして、自分一人の力で生きているかのように考えてしまうのです。

しかし、困っている人を前にすると、「かわいそうに、何とかしてあげたい」という思いが湧いてきます。それまで眠っていた「慈悲心」が目をさますのです。

(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書225ページから)

※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html