唯仏与仏(58) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
「無量義経(むりょうぎきょう)」の「十功徳品(じゅうくどくほん)」に、「愛著(あいじゃく)ある者(もの)には能捨(のうしゃ)の心(こころ)を起(おこ)さしめ」とあります。「能捨」というのは、「能(よ)く捨てる」ということです。さまざまな欲や、自己中心にしがみついていた手をパッと開いて、それまで大事にしていたものを捨ててしまう。こうして、「とらわれ」から解き放たれた人が、菩薩としての喜びをいただけるのです。
欲への「とらわれ」を捨て、自分への「とらわれ」を捨てると、人さまのための奉仕に心を向けられるようになるのです。
(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書66ページから)
※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html
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