唯仏与仏(56) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

松尾芭蕉(まつおばしょう)の句に、「よく見れば薺(なずな)花咲く垣根かな」とあります。ふつうの人なら「つまらぬもの」として見過ごしてしまうような草花に、芭蕉は尊い「いのち」を見届けているのです。表面の様子だけを見るのではなく、その奥にある尊いものに、芭蕉は手を合わせているのです。

拝むというのは、表面の様子にとらわれずに、心から相手を尊重することです。相手を信頼して、あたたかくふれあうことです。それは、同時に自分を大切にすることでもあるのです。

(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書48ページから)

※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html