唯仏与仏(36) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

立正佼成会では、悩みを抱える方に「徳を積ませてもらいましょう」と教えます。それは、悩みを抱えている人は小さな「我(が)」にとらわれていて、本来そなわっている「徳」のほんの一部しか発揮していないからです。その「小我」から離れさせるために、「まず人さま」を心がけるように教えて「徳を積む」ことを教えるのです。

佼成会では、親孝行と先祖供養を「徳を積む」行ないの第一歩としてきました。そして、人さまの幸せに尽くすような菩薩行(ぼさつぎょう)ができるようになると、自分の努力に仏さまの後押しが加わって、「徳を積む」喜びに拍車がかかるのです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書193ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html