唯仏与仏(8) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

仏さまの智慧(ちえ)と慈悲をいただくきっかけが、「苦」であることもあります。

仏さまに生かされていることを知らないうちは、人間は欲望や利己心にふりまわされて、「苦」が絶えないものです。ですから、苦しむ人と出会ったときでも、「まだ仏さまの教えに会える機会が熟していないだけだ」という気持ちで、柔らかな態度で接することが、仏道を歩く人のお役です。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書32ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html