唯仏与仏(7) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

過去を大切にせず、現在をもいい加減に暮らしているような人は、まわりの人から尊敬されることは少ないでしょう。反対に、尊敬される人というのは、過去も大切にしながら、現在を精いっぱい生きる人です。ところが、もっと尊敬すべき人があります。それは、未来を開き、未来を創造していく人です。

私は、真の信仰者つまり「菩薩(ぼさつ)」こそが、未来を開く人であると思うのです。自らも悟りを求めつつ、同時に多くの人を真実の道に導いて、出会う人、出会う人を少しでも幸せな気持ちにしてあげられる人こそが、未来を築く人間であると確信します。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書39ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html