唯仏与仏(6) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

法華経の「譬諭品(ひゆほん)」には、「今此の三界は 皆是れ我が有なり 其の中の衆生は 悉く是れ吾が子なり」と説かれています。※1

仏さまは、私たちのすべてを、「みんな、わが子だよ」とおっしゃってくださったのです。私たちの命は、仏さまに生かされているのです。仏さまと私たちは親子なのです。そして私たちは、この世に生きとし生けるものすべてと、きょうだいなのです。

そのことをすべての人に伝え、生かされているありがたさに気づいてもらうことが、仏さまの「一大事の因縁」であり、私たち一人ひとりの役割、「一大事の因縁」でもあるのです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書31ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html

※1「今此(いまこ)の三界(さんがい)は 皆是(みなこ)れ我(わ)が有(う)なり 其(そ)の中(なか)の衆生(しゅじょう)は 悉(ことごと)く是(こ)れ吾(わ)が子(こ)なり」