〈ひと〉神奈川大学大学院で歴史民俗資料学の博士号を取得 本会中央学術研究所学術研究室員の會澤健裕さん(37)
今春、神奈川大学大学院で歴史民俗資料学の博士号を取得した。パシフィコ横浜国立大ホールで開かれた卒業式では、修了生を代表して、同大学の小熊誠学長から学位記を授与された。
「国際カリタス 新会長に菊地功大司教を選出」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
国際カリタス 新会長に菊地功大司教を選出
国連の救援機関に次ぐ世界最大の民間救援活動団体「国際カリタス」は5月11日から16日まで、『兄弟愛の新しい歩みを構築するために』をテーマに第22回総会をローマで開催し、13日の役員選挙で菊地功カトリック東京大司教区大司教(神言会、世界宗教者平和会議=WCRP/RfP=日本委員会評議員)を新会長に選出した。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(74) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
感染放任主義と自ら律して身を守る必要性
暖かい季節になってきた。ゴールデンウイークの歓楽気分を経て、「コロナは終わった」というように、あたかも問題が収束したような風潮が漂っている。感染症などの専門家たちが警告しているように、政治的思惑で5類になったからといって、コロナ感染そのものがなくなったわけではなく、浮かれるのは禁物だ。検査や治療も自費で賄う必要性が増大し、感染者や濃厚接触者の外出禁止も大幅に緩和されたから、コロナ感染者がいわば野放しになったようなものだ。このため感染リスクは増大し、日々の感染状況の公表もなくなってしまったのだから、人々が気づかないうちに蔓延(まんえん)してしまう危険がある。事実上は、統計隠蔽(いんぺい)と同じような効果があるわけだ。
忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(10) 写真・文 猪俣典弘
国際機関、政府、NPOが連携――「誰一人取り残さない」救済の実現を
2021年4月、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐フィリピン事務所が残留日本人二世(残留二世)に関する報告書を作成しました。この中で、フィリピンに残留した日本人を「無国籍のリスクにある人々」と認め、国家が緊急に解決するべき人道問題として、日本とフィリピンの二国間協議での解決を提言。一年をかけて両国の法律に照らし、残留二世の法的な立場や問題点を整理した報告書の発表は、彼らの存在を国際社会に広く知らせるものになりました。
バチカンから見た世界(139) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
「ナクバの日」に中東和平を願う宗教者たち
ローマ教皇フランシスコは5月14日、日曜日恒例であるバチカン広場での正午の祈りの席上、悪化する中東地域での紛争状況に対する憂慮を表明し、「ここ数日間、イスラエル人とパレスチナ人との間に新たな武力衝突が発生し、女性や子供など無実の人々が命を失っている」と述べた。
第40回庭野平和賞贈呈式 インドの平和活動家 ラジャゴパールP.V.氏が受賞
公益財団法人・庭野平和財団による「第40回庭野平和賞」贈呈式が5月11日、東京・港区の国際文化会館で行われた。対面での開催は、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、4年ぶりとなった。受賞者は、インドの平和活動家であるラジャゴパールP.V.氏(74)。マハトマ・ガンジーの思想を基に、非暴力に徹した社会活動を展開し、貧しい人々の尊厳と権利を取り戻す大規模な徒歩行進を先導してきた。贈呈式では、庭野日鑛名誉会長から賞状が授与された。
第40回庭野平和賞贈呈式 庭野日鑛名誉会長挨拶
5月11日に国際文化会館(東京・港区)で行われた「第40回庭野平和賞」贈呈式の席上、庭野平和財団を代表して庭野日鑛名誉会長が挨拶に立った。全文を紹介する。(文責在編集部)
WCRP日本委「宗教者による祈りとシンポジウム」開催 平和を祈り、G7サミットに向けた宗教者提言を採択 (動画あり)
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会主催のG7広島サミット「宗教者による祈りとシンポジウム」が5月10日、広島市中区の世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)で開催された。会場にはWCRP/RfP関係者、宗教者、市民ら約200人が参集。オンライン配信を通じて11カ国から約300人が参加した。