BCYFI奨学生と関東教区9教会の会員がホームステイで交流

横須賀教会の会員宅に泊まったBCYFIの奨学生らは横須賀の街を観光した
全ての戦争犠牲者に慰霊と懺悔(さんげ)の誠を捧げるとともに日比友好の願いを込めて、立正佼成会がフィリピン政府と協働でフレンドシップタワーを建立し、昨年で50周年を迎えた。建立以来、本会とバターンキリスト教青年会(BCYCC)は、長年にわたりホームステイプログラムや使節団派遣を通して交流を続けている。さらに、BCYCCから派生したバターンキリスト教青年財団(BCYFI)と本会一食(いちじき)平和基金は合同で、バターン州に住む貧困家庭の青少年に対する奨学金事業を展開している。
昨年のフレンドシップタワー50周年式典では、日本の青年がフィリピンを訪れ、ホームステイプログラムが行われた。日比の持続的な友情を願い、今年はフィリピンからBCYFIの奨学生や元奨学生ら17人が来日。5月22日から24日まで「BCYFI奨学生ホームステイ受入プログラム」(青年ネットワークグループ主催)に臨み、関東教区9教会の会員と交流した。

法華経学習会の様子
22日、第二団参会館で顔合わせした一行は、九つのグループに分かれてホームステイを行い会員と触れ合った。この中で、横須賀教会の会員宅に宿泊した奨学生のキース・アーロン・ガルシアさん(22)とBCYCCスタッフのベネディクト・イアン・バガルソ・トリニダードさん(33)は、23日に同教会の法華経学習会に参加した。講師を務めたのは、1973年の第1回「青年の船」に教務員として参加した石川嘉一元教団理事(84)。「法華経の教えを実践する功徳は、どんなことも明るく受けとめられることです」と語った後、学習会の中心テーマである「如来神力品(にょらいじんりきほん)」の研修を行った。奨学生たちは、時に法華経の経文の意味をインターネットで調べるなどし、通訳者の声に耳を傾けた。トリニダードさんは、「お互いの信仰心を感じることができ、未来につながる貴重な時間でした。娑婆(しゃば)は苦に満ちた世界であるとの説明がありましたが、苦を乗り越えることで人生がより豊かになると学び、意義深く感じました」と話した。
この他、奨学生たちは鎌倉や横須賀を観光したり、ホストファミリーの子どもたちと映画やアニメの話に花を咲かせたりした。ガルシアさんはホームステイを振り返り、「ホストファミリーは、言葉が通じない時もボディーランゲージなどで常に歩み寄ってくれました。フレンドリーなホストマザー、積極的に話しかけてくれるお子さんたちのおかげで打ち解けやすく、一緒に過ごせて本当にうれしかったです」と述べた。
厚木教会の会員宅に泊まった奨学生のランディ・ラモス・アルバさん(22)と元奨学生のマーロン・イラガン・カルディノザさん(44)は最終日の24日、同教会の「青年の日」のプログラムに参加した。この中で、現代の日本では、SNSの影響で他者との比較が容易になったことが生きづらさにつながっていることを学び、自身がかけがえのないいのちを生きていると自覚する大切さを確認し合った。この後、マトイや二人羽織の披露を見て、盆踊りや和太鼓など日本文化を体験した。

青年の日のプログラムに参加した奨学生らは、「いとしのエリー」を歌い、会場は大いに盛り上がった
また、奨学生らは、ホストファミリーと共にご宝前にあいさつする他、食前の祈りを紹介し、一緒に唱和する中で、宗教は違っても信仰を大切にする心は共通していると実感したという。アルバさんは「皆さんがBCYFIに関心を持ってくれていたこと、一食を抜いたお金を私たちに支援してくださっていることが分かり、胸がいっぱいです」と話した。
受け入れ家庭のOさん(52)=厚木教会=は「アルバさんたちに出会えて、親戚の輪が広がったように感じます。一食の浄財が教育機会の提供と素晴らしい才能を伸ばすために活用されていることを改めて学び、こうした交流をうれしく感じます」と語った。
全員が再び集まった送別会では、BCYFIのジョサナ・バンゾン・デ・レオン理事長があいさつを述べた。デ・レオン理事長は、返済を義務付けている奨学金も多くある中で、BCYFIは「返済ではなく、次の人につなげること」をモットーとする返済不要の奨学金だと説明。「自分だけでなく、仕事などを通して家族など周囲のコミュニティーに還元し、教育を受ける方たちをたくさん増やしてほしい」と語った。





