「カンボジア・タイ祈りの集い」を実施(動画あり)

プノンペン法座の道場で行われた祈りの集いの様子(同法座提供)
カンボジアとタイは、国境付近の領有権をめぐり長い間争ってきた。昨年の戦闘で死者や避難民が多数発生したが、停戦後も双方の怒りや憎しみは根深く、緊張状態が続いている。こうした中で2月8日、両国の立正佼成会青年部員を中心に、国内外の教会や拠点をオンラインでつないで読経供養をする「カンボジア・タイ祈りの集い~カンボジアの為にタイ人が祈り、タイの為にカンボジア人が祈る~」が行われた。参集した会員はインターネットの動画共有サイトによるライブ配信(会員限定)で読経供養の模様を視聴し、共に祈りを捧げた。
この集いは、両国と南アフリカ、日本の会員らが参加し、それぞれの言語で『経典』(青経巻)を読誦(どくじゅ)するもの。出会う相手を軽んじずに敬いの心で礼拝(らいはい)する「不軽」の精神を体現し、立場の違いや心の葛藤を乗り越えて恒久的な停戦と平和の実現を祈ることが目的だ。
当日、前田貴史国際伝道部長が熊野隆規理事長のメッセージを代読し、「皆さんが祈る姿は、相手の仏性を信じ、礼拝し続ける常不軽菩薩の姿そのものです」と参加者をたたえた。
続く読経供養では、ウェブ上の共有画面にバンコク教会の御本尊像が映し出され、南アジア伝道区プノンペン法座のソル・ソンヘインさん(42)=主任=を導師に前唱文と方便品を読誦。続いて黒沼宏泰習学部次長(青年ネットワークグループ)が法師品、南アフリカ拠点のアンドリュー・ジェームズ・クリスティさん(58)が如来寿量品、バンコク教会のジラパク・クリンワンさん(23)が常不軽菩薩品と後唱文の導師をつとめた。

バンコク教会の会場では、青年をはじめ多くのサンガが平和の祈りをささげた(同教会提供)
この後、カンボジア、タイ両国の青年があいさつ。カンボジアからはソル・ソンヘインさんが、昨年の武力衝突で不安感と無力感に苛(さいな)まれる日々を過ごしていたが、サンガの支えによって、自分は一人ではないと感じて落ち着きを取り戻し、両国の本当の平和を祈る読経供養ができることに気づけた体験を発表した。
バンコク教会のニッカモン・ソームシリさん(23)は、紛争で互いの大切なものが失われ、憎しみが生じてしまうことに深い悲しみを覚えると話した。しかし、同じ世界に生きる人間だからこそ、友人として認め合い共生する道を模索したいと述べた。
バンコク教会の萩原透公教会長は、釈尊の言葉を引用しながら、自らの恨みを捨てて相手を敬う生き方を目指す大切さを示し、「釈尊の教え、開祖さまの教えのごとく生きて、共に平和の礎となりましょう」と語りかけた。






